友好条約
〜あとがき〜




書き終えた後に思い出しました。
この話を描き始めた目的。
ラスの手の豆。
とあともう一つ。すっかり忘れていましたのでここに書いときます。


「それとな。あの子とは仲良くしていた方が良いぞ。」
徹底的にティルちゃんのことを敵視するコリンズにヘンリーが言う。
「はあ?冗談だろ?絶対ごめんだ!」
「あの子は将来でっかくなるぞ。」
「…!」
コリンズの胸の中に静かな嫉妬がうまれた。
あの父上のお墨付きをもらったのだ。
悔しい

「そりゃ、アイツは頭がちょっといいかもしれないかもしれないけど
だけど、俺だって!」

「あーん?何言ってるんだ」
いきりたつ息子を前にヘンリーはため息をついた。
「お前がでっかくなるわけないだろ」

コリンズは真っ赤になった
「なんで、そんなことわかるんだよ!!」
「いや、わかるだろ」
コリンズは唇をかんだ
なんだなんでだ。親父は俺の味方じゃないのか
そんなに俺はふがいないか!!

ものすごく悔しがっているコリンズをみてヘンリーは首をかしげた
「なんだ、お前そんなにでっかくなりたいのか?」
そういいながら親父は
胸の前で大きなふくらみを描いてみせた。

意味を理解したコリンズは別の意味で真っ赤になった
「確かにそういう趣味なやつは存在するが…」
どうしたものかとヘンリーは腕を組んだ

「バッ…違うわっっ!!!」



題名がなんだか大げさですが
そんな大層な話じゃないです。ゴメンナサイ。
大塚愛の「石川大阪友好条約」を聞いて
もういいやこれで。
と思って適当につけました(笑

ラスがコリンズ君の子分になるお話。
こいつの下で働いてもいいって思う瞬間って何かな。
自分より強かったら?
頭がきれたら?
性格がよかったら?
人それぞれ条件が違うんでしょうけどね。

馬鹿でもアホでもわがままでも構わない
「気に入った」
この一言

有能な人物の誘いを断って
どうしようもない親分に命を懸ける
そういうのいいじゃないですか

勇者に向かって
子分にして下さいというやつはいても
「子分にしてやろうという身の程知らずは
後にも先にもコリンズだけじゃないかな

どうしようのない親分のために
今後命を懸けます。

ヤレヤレとか言いながらね。

 

INDEX